『過去の仕事 コンビニ編74』コンビニ社員の実態 OFC、SVに昇格したら・・・地獄の始まり!2
前回はOFC、SVの肉体的な負担について語りました。
今回は精神的な負担について語ります。
コンビニ社員の精神的負担は凄まじく、うつになってしまう人が後を絶ちません。
具体的にどんな負担なのか語っていきます。
OFC、SVの精神的負担
責任は全て自分!何か起きたら全部自分のせい!
営業になるとオーナー店の担当店舗を持たされます。
このオーナー店の出来事は全て自分のせいになります。
売上が下がった、人が辞めて店が回らない、オーナーが何かやらかした・・・
全部自分に降りかかってきます。
元々コンビニのオーナーは変わった人が多いので、やらかす事も多いし、人が辞めて居なくなる事も多いです。
これをしっかりマネジメントしてのOFC、SVなのですが週2回位しか店にいけないので中々難しい訳です。
売上が下がったというのも問題。
特に近隣にライバルチェーンが出店したら売上は激減します。
しかし社内的にはこれも担当営業のせい、とまでは行きませんが「出店された」という事実でなく「売上が下がった」という査定はつけられます。
容赦ないです。
上司からの詰めがヤバイ
これは結構強烈です。
僕の場合は不動産で鍛えられたのでそこまでではなかったですが、新卒で入った子とかは本当に泣かされてました。
体育会の文化なので詰める時は容赦がないです。
特に催事関係はかなりやられます。
「目標いくんだろうな?」「お前、今まで何してたんだ?」「やる気あるのか?」などと執拗に詰められます。
実際は担当のオーナーがサボってるかやる気ないだけなのですが、社内的には担当のせいですから逃げられません。
頭の中では「オーナーにはしっかり話したのに。あいつが頭おかしいだけなのに!」と思う事も多いですが、言っても事態は悪化するだけだし、そもそもそれをうまくやる事を求められてる訳ですから言い訳になりません。
オーナーは生活がかかっている
オーナーは変わった人が多いです。
もちろん、メチャクチャ良い人もいます。
しかし、共通してるのは僕達は会社から給料が出ているので、例えば売上が下がっても給料は貰えるし、額は減るかも知れませんがボーナスも出ます。
保険もあるし、福利厚生もあります。
でも、オーナーは違います。
毎日の売上の中から自分の生活するお金を稼いでます。
当たり前ですが儲からない事はしたくない訳です。
これが問題で、本部がやりたい事は必ずしも短期的な売上に結びつかない事が多いんですね。
例えば、新商品。
本部としては新商品は大々的に売り出したい為、沢山仕入れてもらい、沢山店頭に並んでて欲しい訳です。
しかし、オーナーは沢山仕入れる事は沢山廃棄が出る、と考えます。
本部は「廃棄は投資」という考えですが、オーナーは単純に「廃棄は赤字」です。
新商品がでると「各店、最低○個は仕入れされる事!」という指示が来ますが、オーナーは「そんなに仕入れても廃棄になるだけ」と仕入れてくれません。
仕入れ数の目標がいかないと上司に詰められる、オーナーに話してもどんどん不機嫌になる・・・
これがほぼ毎日繰り返されます。
常にどこかの店とその話を商談している訳ですからね。
本当に毎日です。
心は休まりません。
オーナーによっては担当と揉めると「出入り禁止」にする事もあります。
出禁になると仕事にならない上、上司からの評価も最低になりますり
だからオーナーには強く出れない・・・しかし上司も怖い・・・
これが毎日のプレッシャーになります。
そりゃ心も病みますよね。