『過去の仕事 コンビニ編88』コンビニ社員の実態 苦しめられたオーナー達10
元社員のオーナーの続きです。
前回もお伝えした通り、元社員のオーナーはちょっと鬱陶しい事が多いです。
先輩風を吹かせたり、必要の無いダメ出しなど多いですが一番嫌なのはチクリ癖です。
「俺は○○(偉い人)と知り合いなんだ!」とかですね。
これは本当に嫌です。
精神的にも嫌だし、本当に実害もあります。
ここについて詳しくお話ししたいと思います。
偉い人と知り合い自慢
どんな人かはお察し下さい
僕が担当したオーナーで実際居たのがこのタイプ。
偉い人と知り合いである事を自慢する人です。
このオーナーと僕の当時の上司は本当に知り合いでした。
上司が現役のOFC、SVだった頃にこのオーナーは先輩として同じ事務所で働いていたらしいです。
これは上司にも確認取ったので本当にでした。
一度、上司に「このオーナーさんはコンビニ社員だった時、どんな感じだったんですか?」と聞いた事があります。
正直、最初からあまり良い印象が無かったので、ニュアンス的には「当時から頭おかしかったんですか?」的な質問になっていたと思います。
上司は
「管理職やってる俺から見て尊敬出来る人だったら今頃オーナーやってないでうちで管理職やってるよ笑」
との事でした。
流石にオーナーさん、ましてや元先輩に対してはっきりは言えないけど察してくれ、と言う事でしょう。
まぁそんな感じです。
人間性にも当時から何かあったんでしょう。
地方に飛ばすぞ!
ある時、週次の商談がいつもと違う曜日、時間になりました。
お店の夜勤に穴が空いた為、オーナーが出る事になり、いつもの時間に出来なかったのです。
最初は別のアポが入っていたのでその時間はお断りしたのですが、ここしか空いて無いとの事。
とは言え、別の店の商談をそこの時間に組んでしまっています。
その事を伝え、なんとかリスケ出来ないかお願いすると
「君は忙しいオーナーのお願いも聞いてくれないの?そんなんだったら○○君(上司)に言って地方飛ばして貰うわ。OFC、SVは本当にこう言うオーナーの一言で飛ぶからね。覚悟しなよ」
と、言ってきました。
マジギレしそう
僕は本当にキレそうでした。
何故、社外の人間に飛ばす、まで言われないといけないのか。
僕の仕事が至らなくて結果飛ぶのは仕方がない。
会社の判断ですしね。
しかし、社外の人間に、しかもスケジュールが合わないと言うだけでこんな事を言われる筋合いははっきり言ってありません。
話の流れだってこちらが空いてる時間を提示しているのに「その日は休み」とか「その日は早く帰りたい」とか断られているのです。
こちらとしてはこのオーナーもその時間アポ取ってる別のオーナーも等しくお客様、取引先です。
それならば先に約束している方を優先するのは当たり前です。
更にムカつくのは「その時間アポ取ってるオーナーって誰?」とか聞いてくるところ。
聞いたからなんなんですかね?
「あ、そいつなら俺を優先しろよ」とか言い出しかねないのではぐらかしましたが「自分は元社員だから特別」という意識が滲み出てました。
上司に諭される
その後、一応謝って(悪くないのに)なんとか別の日を設定してもらいました。
事務所に帰ると上司がいたので喫煙所で少しその話をしました。
上司によるとオーナーの一言で営業飛ばすなんてありえんかから安心しろ、との事。
しかし
「でも、そんな電話が俺に頻繁に掛かってくるようならお前の能力不足って意味で、飛ばすとは言わんがそういう評価を俺はするけどな」
と真顔で言われました。
僕はそのオーナーが理不尽な事、人格に問題ある事を伝えましたが
「分かってるよ。だってお前より付き合い長いからな。ただ、それも含めてオーナーなんだよ。」
「オーナーって言うのは本当に色んな人がいる。それと上手くやるのがOFC、SVの仕事だ。どんな変わった人でも上手く付き合った上で、問題起こさずやって、売上を上げるんだよ。お前らに求められてるのはそこなんだ。変わった人なんて幾らでもいるぞ。でも優秀なヤツは上手くやる。問題も起こさず、売上はしっかり上げる。そこが出来るかがお前に問われる能力だからな。」
と言われました。
あまりこの上司としっかり話した事が無かった(怖かったし)のですが、流石は大企業の管理職だと素直に思いました。
それが出来てるからこの人は管理職なんだ、と。
それからは頭を切り替えてオーナーと上手くやる、と言う事に徹しました。
例えばアポ取りはこのオーナーが一番鬱陶しいので最初に取る事にしました。
失礼ですがあまり揉めない優しい人は後回し。
それ以外にも考え方を切り替えたおかげでこのオーナーとも揉める事は無くなりました。
そんな訳で嫌な人でしたが、コンビニ社員としてある意味ターニングポイントになったひとでしたね。