『過去の仕事 コンビニ編57』コンビニバイトの実態 発達障害とコンビニバイト
発達障害って知ってますか?
良くいる空気が読めない、とか物事の覚えが異常に悪いとか会社的には所謂「使えない人」がこの障害を持ってる人が多いらしいです。
らしいと言うのは本人も障害に気づいて無い事も多く、勉強も出来るし普通の人と全然変わらないから、会社に居たとしても分からないからだそうです。
逆に一度覚えた事を繰り返しやるのは得意で、そう言う仕事は向いてるとのこと。
ただ、日本の社会において「空気読めない」は致命的。
非常に生きづらいみたいです。
今回は発達障害の人の話です。
発達障害とは?
次の3領域の発達における質的異常を特徴とします。
(1)対人的相互反応における質的障害(相手の気持ちがつかめない、場にあった行動がとれない)
(2)コミュニケーションの障害(言葉の使用の誤り、会話をつなげない)
(3)行動、興味、活動が限定していて反復・常同的
これらの異常は幼児期早期から、家庭内および社会的場面で広く観察されます。具体的な現れ方は発達とともに変化しますが、これらの特徴はもち続けます。
これらに加えて、何らかの感覚過敏が90%の人にみられます。聴覚(機械音、サイレン、ピストルの音、 雑踏ざっとうの音など)、味覚(偏食になる)、視覚(絵本の特定のページ、CMの場面)、触覚(抱かれる、洋服を着るなどの皮膚接触を嫌う)など特定の刺激に苦痛不快を示し、回避します。
※Yahoo!ヘルスケアより引用
これを普通の言葉でまとめると
・空気が読めない
・機転、アドリブが効かない
・人の考えが分からない
・同じ事を繰り返しする(同じ話を何度もする)
・鈍臭い
こんな感じでしょうか。
結論から言うとコンビニバイトは発達障害の人には、かなり向いてる仕事だと言えます。
例えば、会社クビになってコンビニバイトに流れてきた人とかが、コンビニバイトで輝き始める、とかは発達障害なんでしょうね。
発達障害は人口全体の3〜7%と言われていて、高校ならクラスに1人か2人はいる計算なのでかなり身近な障害ですよね。
コンビニバイトでも「きっと発達障害なんだろうな・・・」と言う人は結構見ました。
例えば洗い物を頼むと店がいくら混んでも洗い物をし続けたり、掃除を頼むと異常に時間を掛けてキレイにしたり・・・
バランスが悪いんですよね。
それから要領が悪い。
仕事の順番とかがマジでメチャクチャなのでお客さんを凄い待たせたり、売り場整えるのに異常に時間が掛かるのです。
志望理由が「会社クビになったから」と言われるのですが、それも分かる気がします。
確かにこれでは普通のサラリーマンは辛いだろうな・・・と思ってました。
他の大学生のバイトにも使えねー!とか言われたりしてる位でしたし。
でも一度覚えると強いのが発達障害の特徴。
特に夜勤に関しては、接客がほぼ無く同じ事をひたすら早くやる仕事なので、はっきり言って向いています。
途中から夜勤のエースになった人も居ました。
一度夜勤明けにご飯行った時、「僕、発達障害なんですよね・・・」とカミングアウトされました。
大学までは普通に問題無く、友達も彼女も居て楽しかった。
就職して仕事が出来なすぎて、悩んだ。
周りとも上手く行かなくなり、うつ病になり心療内科に行った時に発覚した。
それから普通の仕事が怖くなった、でも働かないといけないからコンビニバイトを始めた、と話してくれました。
言っときますけど、彼(当時の僕と同じ26歳)は凄く良いやつでした。
正直僕は社員とバイトでなく、半分友達だと思ってました。
その時は発達障害とか知らなかったので、「障害」と言う言葉に反応してしまい凄いショックでした。
帰って発達障害について調べると、彼に当てはまることばかり。
同じ話を何回もする、空気読めない、夜勤に慣れてきてからはなかったですが、接客中にすぐテンパる・・・
でも、あまり気にし過ぎてはいけないし、店の仕事はしっかりやってくれてた
結局、彼はコンビニバイトで夜勤のエースとなり少し自信を取り戻したらしく、転職に成功し、店を去っていきました。
それからは会ってないですが、彼は要領悪くても真面目で良いやつなので、会社がまともなら成功するかと思います。
その時は、コンビニバイトの社会的意義について考えました。
彼にとってコンビニバイトは否定されまくった自分を取り戻すきっかけになったはずです。
それまで25過ぎてコンビニバイトしてるフリーターとか結構馬鹿にしてましたが、こういうケースもあるんだな、と。
色んな仕事があって色んな人が居ますよね。
色々考えさせられた一件でした。