『過去の仕事 コンビニ編86』コンビニ社員の実態 苦しめられたオーナー達8
コンビニオーナーは一風変わった人、悪く言うと変人がおおいです。
良くキレる人、やたら馴れ馴れしい人、全く喋らない人・・・
今回はそんな変人オーナーについて語りたいと思います。
変人については色々な定義があると思いますが、この人は本当に変人でした。
変人オーナー
挨拶はいつでも「おはようございます!」
社会人になると客先に対する挨拶は「お世話になります」です。
これはどこの業界でも同じですし、コンビニ業界も同じです。
普通はOFC、SVもオーナーの店に入る時は同じく「お世話になります」です。
当たり前ですね。
しかし、このオーナーは違いました。
いつお店に行っても「おはようございます」と言わなくてはいけません。
理由は不明。
しかし、以前「お世話になります」と言って店に入ったアシスタントが出禁になったらしく、それからはその店に入る時は徹底されているそうです。
前任の先輩と引き継ぎの挨拶に行った時も
先輩「この店は気を付ける事が沢山あるけど、その1つが挨拶な」
俺「挨拶?明るく元気に!って事ですか?」
先輩「それも大事。でも一番大事なのはいつ行っても「おはようございます」って言うことな」
俺「おはようございますですか?お世話になりますでなくてですか?」
先輩「そう。おはようございますな。理由は、俺も知らん。でも俺の前の担当がアシスタント連れてった時、アシスタントがお世話になりますって言って出禁喰らったらしい。」
俺「お世話になりますって言っただけでですか?なんて理不尽・・・」
先輩「色々と理不尽なんだよね。今回の担当変更も理不尽だし・・・」
実はこの先輩も担当変更させられたらしく、理由は店舗のレイアウト案がきにくわなかったと言う理由らしい。
ちょっと心配になってきますよね。
見た目は普通の人
先輩と挨拶にいくと、見た目は普通の気の良さそうなオッチャン。
店長は奥さんで、昔ここで雑貨屋をしてたらしい。
典型的な職人型のオーナーです。
僕は「おはようございます」と挨拶しすると普通に「宜しく」と挨拶してきました。
電話が超多い
担当してすぐ違和感を感じたのは電話の量。
「この商品の発注○個で良い?」
「店舗の掃除なんだけどさ」
「アルバイトの採用について・・・」
ととにかく電話で相談してきます。
こっちも出れる時は出ますが、商談中など出れない事もあります。
ある日、週次の商談の時に「君はなんで電話に出ないの?」と軽く怒られました、
電話に出なかったら営業担当の意味ないだろ、と。
僕は謝罪をした上で「しかし24時間出るのは難しいです」他のオーナーさんとの商談中は電話出れません」と言うと
オーナー「確かに!俺の商談中に電話出たらキレるわ。そりゃそーだよな」
と何故か超納得してくれました。
謎です。
奥さんが常識人
一度、店舗のレイアウト変更で揉めました。
前任もこれでトラブっているので慎重に行ったつもりだったのですがダメでした。
簡単に言うと当時うちのチェーンで力を入れていた商品を売り場の良いところに起きたかったのですが、オーナーはそこに置きたい商品があって譲れないと。
議論は平行線だったのですが、ここで奥さん登場。
話を聞いた後、オーナーの頭のペシン!と叩いて「ワガママ言わない!チェーンの看板借りてるんだからチェーンの意向に沿うのは当たり前でしょ!」
と言ったらオーナーは
「そ、そうだな・・・」
と言って簡単に納得してました。
恐妻家のようです。
他にも謎の拘りが沢山
他にも拘りをあげると
「おにぎりはシーチキンと昆布は同じ数発注する」
「アルバイトの面接で食べ物の好き嫌いがある奴はとらない」
「缶コーヒーはボスしか置かない」
など謎の拘りが沢山ありましたを
他にも拘りはあり、理由は分かるものもあります。
「夜勤は女はいれない(危ないから)」
「おでんは大根、玉子、しらたきは3:2:1の割合(大体そのくらい売れる)」
など。
要するに拘りがとにかく強く、歴代の出禁になった先輩は、ここでぶつかって出禁になったようです。
なので、よほどの事がない限り僕は黙認してました。
流石にさっきの「チェーンとして力を入れてく商品」の話とかは例外ですけど。
すごく変わった人でしたが、さっきの話以外は、意外にもトラブルはあまり起きませんでした。
オーナーのツボを抑えるというのがちょっと分かった一件でした。